太鼓民舞教室レポート

荒馬座第39期研修生を終えて-心をつないで結ぶ-

担当講師 中村志真 

 今期は、高校生から還暦を迎えた人生の先輩まで、職業も保育士・小中学校の教員・一般職・果てはプロの狂言師まで、多種多彩な二十名が集まりました。前年と同じく火曜と木曜に分かれてのスタート、九ヶ月間にはやはりいろいろあるもので、交通事故から始まり、仕事に追われ、コロナ陽性になり、家族が陽性で自分自身が動けない…などと稽古に出られない状況も多々ありました。そこで別の曜日での稽古参加も勧めたところ、研修生同士の新たな交流も生まれ、担当座員も思わずニンマリ!ZOOMも活用し、画面の向こうの仲間に声をかけながら進んだ稽古もありました。
修了発表会に向けて、早めに合同稽古を始め回を重ねて、稽古を通しての交流を深めていきました。次第にお互い心を開きあって演目に向かってゆくことができました。発表会のテーマは、自分たちが出会って作り出してきたものは、細い糸のようなもので、それが撚り合わさって太いつながりへと結ばれたことを感じてきた、そんな思いをここから誰かにつないでゆきたいという共通の思いから「心をつないで結ぶ」となりました。
発表会を終えてみると、自分が最後までやり切れたのはやはり一緒にやってきた仲間の支えがあったからこそとこの九か月間で結ばれた三十九期をふりかえった研修生たちでした。
 さあ、ここからはそれぞれが新しい道をつくりながらつないできたものを更に結んでゆくことでしょう。荒馬座では四十期の研修生への確かなバトンを受け取りましたよ!

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