公演イベントレポート

商店街から芸能で人の輪づくり!

公演日2019年9月1日(日)
公演タイトル「伊勢町睦会にぎわいイベント」荒馬座公演
実施場所群馬県吾妻郡中之条町伊勢町にぎわい広場

TEXT:伊勢町睦会(アマダ補聴倶楽部) 天田 奈佳


9月1日の中之条町の伊勢町祇園祭当日、『伊勢町睦会にぎわいイベント』で荒馬座公演を行いました。祭りのにぎわいで、がんばっている商店会をアピールしようという取り組みです。

 夏の祇園祭、また春と秋には各集落の神社で獅子舞や太々神楽が奉納されるこの町にあって、芸能はくらしの一部です。子どもたちの叩くお囃子を守る祇園祭に荒馬座の公演を持ち込むことに、はじめは躊躇する気持ちもありました。けれども、公演を観た人たちだけでなく祭りの関係者からも、「よその土地の芸能は新鮮だった。」「虎舞には驚いた。」「知らない芸能がこんなにあるのかと思った。」「プロは違う!すばらしい。」と行き会うたびに様々な感想で持ちきりでした。芸能が息づく町だからこそ、芸能に込めた先人の思いを共有できる力をもっているのだ、と誇らしく思えました。また、水神さまを祭る伊勢町祇園祭でのイベントとしては、屋外で毎年無事に行えたのはまさに奇跡でした。

毎年公演前には、車が規制された約一キロの国道を美里準座員のお囃子隊が練り歩きました。今年は、地元吾妻中央高校の女生徒たちも列に加わり元気いっぱい盛り上げてくれ、スタッフ一同その奮闘に感動しました。 人が徐々に集まり開演を待ち遠しそうにしている顔。見知った顔を見つけて会話する人たち。この機に思い切って外出されたであろう年配の方々。公演に合わせて毎年この時期に帰省している人。新聞の告知欄をチェックして遠くから来てくれる人。会場に集うたくさんのいい表情を眺め「ああ、これが商店街の役割なんだ。」と商店主として思いを強くしました。

 六年続けたこの企画も今年でひと区切り。観客、地元はもとよりスタッフからも終了を惜しむ声が上がっています。わたしとしてもひとつだけやり残したことが…。町の小学校で七頭舞を踊っている子どもたちに荒馬座の七頭舞を見せたかった!
 荒馬座の皆さん、感謝でいっぱいです。「寿太鼓」の音、心に沁みて力にして、商店会みんなで、がんばっていきます。

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