公演イベントレポート

好きなように踊り、跳ね、叩き、吹く!―下町DONどん祭り2023―

実施日2023年7月22日(土)
公演タイトル下町DONどん祭り2023
会場上野公園野外ステージ(水上音楽堂)

ここ年間のコロナ禍によって中止を余儀なくされていた全国各地の祭りも今年から4年ぶりに再開されてかつてのにぎわいをもともどしつつあるこの夏、
14回目を迎えた上野の夏の風物詩『下町DONどん祭り2023』が開催されました。今回の目玉は何といっても『今別荒馬保存会』(青森県今別町)の皆さんをお招きしての夢の共演。「今別荒馬」独特の哀愁漂う笛の音色、直径三尺もの締太鼓が長い竹のバチで力強く打ち鳴らされると、会場全体が一気にまつりの熱気に包まれました。保存会の阿部さんに舞台の感想を寄せていただきました。

2023年7月22日に上野公園野外ステージで行われた『下町DONどん祭り2023』。我々『今別荒馬保存会』は安易な気持ちで依頼を受けていたことを前日に思い知ることになりました。
「観客数が400名を越えることがわかり、保存会の踊りへの期待がすごく高まっています。」荒馬座の宮河さんからの報告を受け、荒馬担当の阿部、笛担当の平野内、太鼓担当の小鹿の3名は大きなプレッシャーと若干の後悔を抱えながら現地入りしました。現地に着いてから、今回のステージ構成の確認、演出意図の説明がされました。
 そこで、荒馬座さんがプロの演舞集団であることを再確認するとともに、自分たちもプロとして応えなくてはいけないんだと気づき、もう一回後悔しました。
 本公演では無事に踊りきることはできましたが、舞台上で倒れ込みそうになりました。人に魅せることを意識して踊ることは、尋常じゃない体力が必要になります。自分の好きな踊りを好きなように踊るのは、意外と問題ないものです。前者が「荒馬座の荒馬」、後者が今別町の「荒馬」だと思っています。

 そんな、荒馬、手綱、太鼓、笛、跳人が、自分の好きなように踊り、跳ね、叩き、吹ける荒馬運行が、この8月6日から7日に今別町で4年ぶりに執り行うことができました。久しぶりなのに、まったくくそんな気がしない。かといって、特別でもない。いつもの荒馬がそこにありました。
 今後も好き勝手跳ねていきます。

今別荒馬保存会 阿部聖

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